静岡名物「黒はんぺん」とは?焼津発祥のソウルフードの食べ方&フライレシピ
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静岡名物「黒はんぺん」とは?焼津発祥のソウルフードの食べ方&フライレシピ

📅 2026年9月2日✍️ 塩川新聞舗

静岡県のスーパーやおでん屋台で必ずと言っていいほど見かける「黒はんぺん」。静岡県民にとっては子どもの頃から食卓に並ぶ定番食材です。

この記事では、黒はんぺんの正体から発祥の地とされる焼津とのつながり、白いはんぺんとの違い、定番の食べ方、そして人気のフライの作り方まで、レシピを交えて詳しく紹介します。

黒はんぺん

黒はんぺんとは?白いはんぺんとの違い

黒はんぺんは、イワシやサバ、アジなどの青魚を、骨や皮ごと丸ごとすり身にして茹でた静岡県特有の練り物です。

「はんぺん」という名前と見た目のギャップから初めて見る人には驚かれることもありますが、魚の旨みがしっかり感じられる、静岡の名物郷土食材です。

一般的に「はんぺん」と聞いて連想される白くてふわふわしたものとは、原料だけでなく製法・食感まで大きく異なります。主な違いをまとめました。

黒はんぺん(緑の皿)

黒はんぺん

白いはんぺん

主な原料

イワシ・サバ・アジなどの青魚

白身魚のすり身

製法

魚の骨や皮を丸ごと練り込む

身の部分のみを使用し、卵白・やまいもなどを加える

色

灰色〜黒っぽい

白

食感

かまぼこに近い、引き締まった弾力

ふわふわと軽い

形状

「D字型」の半円形

四角形が一般的

黒はんぺんが黒っぽい色をしているのは、魚の骨や皮まで丸ごと練り込んでいるためです。専用の丸い型の半分にすり身を貼り付けて水に浮かべながら成形するため、「D」の字のような独特な半円形になります。

黒はんぺんと焼津の深い関係

焼津港

黒はんぺんの産地として広く知られているのが、静岡県中部に位置する港町「焼津市」です。新鮮な魚が豊富に手に入る漁師町ならではの食文化なのです。

現在でも焼津市内には黒はんぺんを製造する老舗の練り物店が複数あります。焼津港で水揚げされた魚を使った黒はんぺんは「本場の味」として地元でも人気があり、焼津を訪れた際はぜひ現地の練り物店やお土産店で本場の黒はんぺんを探してみてください。

黒はんぺんの定番の食べ方

黒はんぺんはすでに加熱調理済みなので、そのまま食べられる手軽さも魅力です。静岡県内で親しまれている代表的な食べ方を紹介します。

そのまま食べる

最も手軽なのが、そのままカットしてお皿に盛る食べ方です。お好みでわさび醤油、生姜醤油、またはマヨネーズと七味を添えると、魚の旨みと薬味の風味が引き立ちます。

冷蔵庫から出してすぐ食べられる手軽さから、あと一品欲しいときの定番おかず・おつまみとして重宝されています。

網焼き・炙り

炙り黒はんぺん

オーブントースターや魚焼きグリル、フライパンで両面に軽く焦げ目がつくまで焼くだけの簡単アレンジです。表面が香ばしくなることで魚の風味がより一層引き立ち、居酒屋の炙りメニューのような仕上がりになります。

焼きたてに大根おろしとポン酢、またはわさび醤油を添えるのが定番の食べ方。お酒のおつまみにもぴったりの一品です。

おでんの具材として

静岡おでん

静岡おでんに欠かせない具材のひとつが黒はんぺんです。牛すじや魚粉を加えた濃口醤油ベースの黒いだしでじっくり煮込むことで、だしのコクがよく染み込みます。

屋台や専門店では串に刺して提供されるのが静岡流。お皿に取り分けたあとは、青のりとだし粉(かつおぶしや昆布の粉末)を振りかけるのが地元ならではの食べ方で、風味がぐっと豊かになります。

チーズ焼き

黒はんぺんを厚めにスライスし、上にとろけるチーズをのせてオーブントースターやフライパンで蒸し焼きにするだけの簡単アレンジです。3〜5分ほど加熱してチーズがとろりと溶けたら完成。

仕上げに黒こしょうやパセリを振ると彩りもよくなります。とろけるチーズのコクと魚の旨みが好相性で、おつまみやおやつ、子どものおかずにもおすすめです。

磯部風天ぷら

天ぷら衣(小麦粉・水・卵)に刻んだ青のりを混ぜて、黒はんぺんにたっぷりとつけ、170〜180℃の油でカラッと揚げれば磯の風味が香る天ぷらに仕上がります。

衣を厚めにつけるとボリューム満点の一品に。天つゆはもちろん、塩やゆず胡椒でもさっぱりと楽しめます。お弁当のおかずやお酒のお供にも重宝する一品です。

フライにする

黒はんぺんフライ(付け合わせ)

衣をつけて揚げることで、外はサクサク、中はふんわり&プリプリの食感が楽しめる、子どもから大人まで人気の食べ方です。

静岡県内では学校給食のメニューとして登場することもあり、まさに世代を超えたソウルフードといえます。フライは特に人気が高いため、次の章で作り方を詳しく紹介します!

黒はんぺんフライのレシピ

黒はんぺんフライ(からし添え)

数ある食べ方の中でも特に人気が高いのが「黒はんぺんフライ」です。おかずにもお弁当のおかずにもぴったりの、基本のレシピを紹介します。

材料(2人分)

  • 黒はんぺん…4枚
  • 薄力粉…大さじ2
  • 卵…1個
  • パン粉…適量
  • 揚げ油…適量
  • ソース・レモン(お好みで)…適量

作り方

  1. 黒はんぺんを半分または食べやすい厚さにカットする
  2. 薄力粉→溶き卵→パン粉の順に衣をつける(パン粉は細かいものを薄くつけるのがサクサクに仕上げるコツ)
  3. 170℃程度の油できつね色になるまで揚げる(すでに火が通っている食材なので2〜3分でOK)
  4. 油をよく切り、お皿に盛り付ける
  5. ソースやレモン、タルタルソースなどお好みでつけて完成

人気のアレンジバリエーション

  • 大葉巻きフライ: 大葉で黒はんぺんを包んでから衣をつけると、魚特有の香りが和らぎ、魚が苦手な人でも食べやすくなります。
  • 梅しそフライ: 梅肉と大葉を挟んでフライにすると、さっぱりとした後味でお酒のおつまみにも最適です。
  • 揚げ焼きスタイル: 黒はんぺんはもともと薄く火も通っているため、フライパンに少量の油を引いて揚げ焼きにするだけでも十分。油の量を抑えられて後片付けも楽になります。
  • カレー粉・青のりアレンジ: 衣にカレー粉や青のりを混ぜると、風味豊かなバリエーションになります。

半分に切って爪楊枝を刺せば、おつまみやお弁当にも使いやすいサイズに。魚の旨みがぎゅっと詰まった黒はんぺんフライは、静岡土産として黒はんぺんを購入した際にもぜひ試してほしい定番レシピです。

黒はんぺんはどこで買える?保存方法は?

静岡県内であれば、スーパーの練り物コーナーで通年販売されているのが一般的です。焼津の練り物専門店や静岡駅周辺のお土産店でも購入可能で、近年は通販サイトでも取り寄せができるようになっています。

県外に住んでいる方も、静岡・焼津の味をお取り寄せグルメとして楽しめます。

購入時に知っておきたいのが賞味期限です。黒はんぺんの多くは保存料を使用していないため、保存料を使用していない生タイプで製造から約5〜7日間、真空パック商品で約20〜30日間と賞味期限は短めです。

お土産として持ち帰る場合や通販でお取り寄せする場合は、到着後早めに食べきるか、冷凍保存を活用するのがおすすめです。

まとめ

静岡の郷土食材「黒はんぺん」について、詳しく解説しました。食べ方はそのまま・炙り・おでん・天ぷらなど幅広く、中でもフライは定番のレシピとして人気です。

静岡を訪れた際は、ぜひ本場・焼津の黒はんぺんを味わい、自宅でもフライなどのアレンジレシピで楽しんでみてください。

執筆者

塩川新聞舗

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